
小説復興・文藝復興を真剣に目指していますが、60年通っている中華料理屋さんの定番メニューです。
安らかに地上の人生を終える人はどんな人か。
あの本に書いてあったと思い込んでいて、例えばこのような文章を書くときに出典を確かめますが、その本のページを隈なく探しても見つからない場合があります。
日本でホスピスを始めた草分けのような人が書いた本で、一般病棟からホスピスに移ってきた七十代半ばの男性が著者の医師に、「先生、お金はいくらでも出しますから、助けてください」と言ったと書いてあります。
その方の心境を察するに余りあります。そのオーナー社長は七十代半ばまでは順風満帆だったのか、最期のことなど一度も考えたことがなかったのでしょうか。
幸福な終幕ではなかったと書かれています。
「人生の終わりに残るものは集めたものではなく、与えたものです」
この文章が、その本に書かれていると思い込んでいましたが、どこにもありませんでした。本を読んで、内容を要約しての記憶のようです。ネットで検索すると、この言葉は出てきます。真理なんでしょうね。
冒頭の問いの答えです。「与えてきた人」が安らかに人生を終えるようです。
藤岡陽子さんの書下ろし長編小説『僕たちは我慢している』に、明らかな「安らか」タイプの人物が三人登場します。その一人はなんと高校生です。
讀賣新聞(5月19日朝刊)文化面に取り上げていただきました。
藤岡さんが作品を語ります!
佐藤亮子さんに推薦していただきました!
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