小説復興・文藝復興を真剣に目指していますが、評判のPOPです。
「青臭い」とは。
今週月曜日、讀賣新聞朝刊の文化部・佐藤憲一さんが書かれた記事、その藤岡陽子さんのコメントに、
「青臭いですが、読むことで人の心に火をつけたり、その火が人生を変えたりする小説の力を私も信じています」とあります。
冒頭に毎号謳っているように、「小説復興・文藝復興を目指して」、出版社 COMPASSを立て上げました。
その第一弾・藤岡さんの書下ろし長編小説『僕たちは我慢している』の巻末に、
「一人の人間が実際に経験できることには限界があります。小説は、困難、苦難を疑似体験した後に大きな喜びがあるという、人生の醍醐味に気付かせてくれることがあります。」
と、小説への思い・理想を謳いました。
「青臭い」は現代では理想論を現実離れしたたものとして批判的に使われるようですが、実際に高校生のときに小説に救われた藤岡さんは、信念を述べる気恥ずかしさから使われたのでしょう。
記事には「営業などすべてを1人でこなし」とあります。出版社勤務時代には実務経験のなかった流通など多くのことに立ち向かえたのは、登場人物の彼ら高校生に、「心に火をつけ」てもらったからです。
藤岡さんが信じる「小説の力」を、版元の責任者として実証していると言いたいです。
冒頭に掲げた問いの答えは、「理想を語るだけで行動しないこと」でしょう。
思いを行動に移し続ければ、理想は現実になると信じています。
井上志津さんの、藤岡陽子さんインタビュー記事です。
隆祥館書店さんのイベント、明日です。
予約いただけます。
「エンタメ」呼称故に忘れられている、小説の大きな役割について書きました。
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