「週刊COMPASS」第120号

小説復興・文藝復興を真剣に目指していますが、昨日の千川通りです。

人間が最も感動するのは何に対してか。

月に一度小説の勉強会、と言うよりも探る会に携わっています。事前にテキスト、40年を超える文芸の現場で知り得たことをお配りして、それに対する疑問、質問を募り、一堂に会します。

それを作るときに、ネットに出ている小説作法に書かれているようなことを言ってもしょうがないと思いました。人物造形では、読者の感情移入は大事ですが、そうならないのはどんな人間に対してか、共鳴・共感を超える感情移入とは、そしてそれはどんな人間に対して湧上がるのか、小説における魅力的な文章とは、主人公が決して乗ってはならぬライオンバスとは……等々実践的な内容です。

冒頭の命題。もちろん、人間が最も感動するのは人間に対してですが、その人間のどんなところに感動するのか。

5月13日発売の、藤岡陽子さんの書下ろし長編小説「僕たちは我慢している」。その見本を読んでいただいての感想が多数寄せられています。

主要登場人物は4人の高校生です。4人それぞれに事情を抱えながら、大学受験を目指すことになります。彼らが心を決めるまでが最も大事ですが、やはり知りたい結果もしっかり描かれている作品です。

そんな彼らの中で、皆さんの感想で特に言及が多いのは、〇〇君に対してです。彼が正に、感動されるタイプの人間です。

さて、そのタイプとはなんだと思いますか。

ご予約いただけます。

https://amzn.asia/d/3CpmAIX

上述の「会」です。宣伝二連すみません。

https://peatix.com/event/4338161/view

「エンタメ」呼称故に忘れられている、小説の大きな役割について書きました。

https://x.gd/WSHcL

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です