小説復興・文藝復興を真剣に目指していますが、しばらく海はとんとご無沙汰です。
「努力」という言葉、現代の若い人たち風に言うと、「ちょっと苦手かな」です。
漠然と高い壁が立ちはだかっていて、その前でうさぎ跳びを続けなければならないというイメージなんです。
過日の朝日新聞夕刊一面に、68歳の居酒屋店主が閉店後の午前2時からの勉強を続け、還暦で行政書士になり、現在は司法試験を目指しているとありました。凄いなと思いました。その人は、「人生は、目標、努力、勝利と考えるようになった」とありました。
出ました、「努力」。
実は、「努力」に替わる言葉を思い付いたのです。高い壁でもうさぎ跳びでもなくなりました。言葉って、本当に大事だと改めて思います。
辞典類で最も使うのが、小学館の『使い方の分かる類語例解辞典』です。最も使うと言うか、あとの辞典はほぼ使いません。その思い付いた言葉は、「努力」のページにはもちろん出ていません。
「行動」です。「努力が足りない」は「行動が足りない」、「行動が実を結ぶ」、「行動を惜しまない」、「行動の賜物」、「行動の積み重ね」、「行動は必ず報われる」……。
上述店主氏の人生訓では、「目標、行動、勝利」となります。
僭越ながら、私は、「思い、行動、悔いなし」です。
「思い」の同義語は「理想」です。ただ、「行動」を伴わない「理想」はただの「空想」です。もういっちょ。「悔いなし」は、理想の「死に様」です。ふう。
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