「週刊COMPASS」第99号

小説復興・文藝復興を真剣に目指していますが、海はやっぱりいいな。

「怒りで身体が震えていた」

30年近く前のことですが、仕事のお付合いの方と飲食を共にした翌朝、その方から勤務先に届いていたファックスの文面です。

その人は明らかな誤解をしていました。その誤解をどのようにして解いたか。ファックスで返信しました。

また別の人からは怒りのメールをもらったことがあります。その人には手紙を書きましたが、手紙が着く前に「メール読んだ?」と電話が掛かってきました。随分落ち着いたようでした。

現在の通信手段はいろいろありますが、どのように使い分けるか。相手が身近にいない場合です。

その相手が、出来れば聞きたくない類いのことであれば直接の言葉で伝えることにしています。その直接の言葉は、先方が対面などは希望しないでしょうから、ほぼ電話です。

相手が大歓迎の連絡であれば、なんでも構わないと思います。ただできるだけ早くに。

e-mailでもLINEでもMessengerでも、開いたら、文句、苦言、非難、小言、説教だったらどう思いますか。

「退職代行ビジネス」ってどうなんだ、などとは批判的に一概に言えないことはよく分かります。現在は所謂ブラック企業もありますし、一筋縄ではいかないのでしょう。でも特殊な例を除いて自分の言葉で相手に伝えなければならないことを怠ったり、感情の赴くままに言葉を相手に放つと、その報いなどと怖い言葉は使いたくありませんが、いつか必ずツケは回ってくると思います。

言葉も文章も、その人間そのものです。

つい最近のことです。面識はありませんが尊敬する文化勲章受章者に、常識では考えられない依頼の手紙を出しました。6日後に、ご本人から断りの電話をもらいました。

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