「週刊COMPASS」第87号

小説復興・文藝復興を真剣に目指していますが、人の家の真上を通る飛行機は相模湾上空に出てどこに向かうのでしょうか。

米大統領選に関するネット記事のコメントに、「エンターテインメントとしても楽しみだ」とありました。

その「エンターテインメント」感は、オノマトペを使うのが最も表現しやすいように思います。ハラハラ、ドキドキ、わくわく、ひやひや……。

「文壇の戒律」とも言われた日本語文章美学の三大タブーの一つが、「オノマトペを使うな」です。文章が稚拙になり、誰もが使える言葉は読む者をおもしろがらせることはできても胸を打つことはできないからです。

「わくわくする。」と書くことは、なんの工夫も要りません。読むほうも分かり易いです。この文章から受ける印象に個人差はないでしょう。人の想像力が働きません。

小説にエンターテインメント性は不可欠だと考えていますが、優れた小説は人によって、人生経験によって想像力の働き方は無限です。そのような奥行きの深さなど皆無だと宣言している呼称だと思いませんか、小説の「エンタメ」呼称は。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です