小説復興・文藝復興を真剣に目指していますが、ホノルルからちょっと北に上ったところにちょっと似ているといつも思うところです。
改めて、「小説を読む醍醐味は、苦難の疑似体験」です。
最近、普段ほとんど話す機会のない仕事の方と初対面で一時間半ほど話しをしました。団塊の世代です。現在はほとんど小説は読んでいないようでした。
小説の話から上述の持論を述べたら、膝を打つ音が聞こえたようだったので嬉しくなりました。元々は小説を読んでいたのかもしれません。と言うよりも、六十年代から七十年に学生時代を過ごした人で、小説を読まなかった人のほうが珍しいでしょう。いつの時代から小説を読まない人も増えてきたのか。
七十年代から八十年代にかけてのミステリー全盛、「読んでから観るか、観てから読むか」のコピーで繰り返し流れたTVスポット、その後のエンタメ呼称、そして誇大な広告の時期が篩(ふるい)の役割になっていったように思います。押しつけがましくこれ見よがしなものに嫌悪感を抱くのが、小説を読む人たちのような気がします。
読書は、たった一人で一字一句を追っていく能動的で静謐な行為です。時代は変わっても、その気質は変わらないように思います。もうそろそろいい加減に、ルネッサンス!
コメントを残す