小説復興・文藝復興を真剣に目指しています。
「めぐり逢い」の意味をご存知ですか。
「本拠地」では縦横無尽で何の不自由・不便もないようですが、物理的なことだけはできません。小説を書いたり、本を作ったり。同学年の小説家は「団塊」と言うのですが、類は友を呼ぶと言うように、本拠地でも志向の近い本体同士が集まるようです。
近いも何もほとんど同じ志向の本体Aさんと本体Bが在ります。ステージでの、その志向の物理的実現を約束してそれぞれ青く輝く星に旅立ちました。本体Aさんはほかの星にちょっと寄り道をして、様々な経験を積んだようです。身体と言う舞台衣装を纏うと、本拠地でのことは顕在意識からは失われます。
Aさんは、十代の時に小説に救われる体験をして、小説家を目指します。文藝編集者を父親に選んだBは出版社に入り、同じ編集者になります。Aさんは、Bの会社の新人賞に応募しました。Aさんの作品は受賞には至りませんでしたが、作品に心が動いたBはAさんに会いに行きました。無事再会を果たして、Bはその後Aさんの小説を7作本を作りました。
その二作目、件の応募原稿を単行本にしましたが、その本・『海路』の見返しを改めて見ました。「めぐり逢いに感謝」と書かれています。このときはもうすでに「再会」に気付かれていたのか。こちらこそ、感謝です。
読者は拡がって行き、文学賞も受賞されました。
「約束」……もちろん、毎号頭に掲げていることです。
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