「週刊COMPASS」第54号

小説復興・文藝復興を真剣に目指しています。

インターネットの存在は大きく、現代はそこそこの刺激に充ち満ちています。

どこに行っても、いつでもスマホがあれば退屈することはないでしょう。

「沈思黙考」などが死語に感じられるほどに、物事を深く考える前に対象をすぐに「検索」してしまうのではないでしょうか。

「身体がなまる」と言いますが、頭もなまるかもしれません。心もなまっているかもしれません。「なまる」とは、「働かない」ことです。

人間としては、想像力が働かないことほど困ったことはありません。世間に起きていることを見れば分かります。悪知恵ばかりが働いて。

映像、音声、文字。情報量の多い順番です。文字を追っていくと、情報量が少ない分、想像力が働きます。つまり、想像力を働かせずに本を読むことはできません。

特に小説です。想像力は働けば働くほど、培われます。体力と一緒です。

優れた小説を読むと想像力が働き、「心がなまる」こともないでしょう。

「知能指数」ならぬ「心能指数」が高まります。「心能指数」の高い世界、今とは随分違うと思いませんか。

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