小説復興・文藝復興を真剣に目指していますが、太平洋を何度も渡ったコンパスです。
「人間若いうちが華だよ」「年は取りたくないねえ」
かつて年長者から聞いたお言葉です。
人生の先達に盾突くように、2008年、『年齢(よわい)は財産』と言う日本ペンクラブの会員に手記を募っての本を作りました。
そうありたいと願っての長年温めていた企画です。
断られた作家の方には、「そうは思わないから」と言うのもありました。
時代は変わって、老いに関する本はベストセラーも多く、新聞で新刊広告を見掛けない日はないぐらいの刊行点数です。
高齢化社会と出版不況で、一所懸命お年寄りにエールを送っているような気もします。
いくら励まされても期間の限られた地球と言うステージでの公演、大事に使ってはいても、いつまでも借りていられる舞台衣装ではありません。
不自由は生じてくるでしょう。
かつては舞台を動き回れても、ひとところに留まざるを得なくなるかもしれません。
でも、いくつになっても、Good old daysとは言いたくない。最後の最後まで、今がいちばんいいと思いたい。そのためには、たった一つのことしかありません。
次号に続く……
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