小説復興・文藝復興を真剣に目指していますが、4年間スナイプを出していた浜の夕景です。
今を生きる。
過去にも未来にも生きられない当たり前のことなのに、そのための本がたくさんあるぐらいに、人間には難題なんでしょう。
過去の後悔に囚われたり、未来の不安に脅えたりして、今をしか生きられないのに目の前の今に意識を集中し続けることは容易ではありません。
優れた小説を読んでいると、あっという間に時の経つことがあります。
心地よい緊張を強いられる文章を追っているとき、主人公の今を共に生きているからではないでしょうか。
共に生きていながら、カメラを引くように神の視点とも言える客観視も働きます。
小説を読むことによって培われたその客観視、観察眼を自分に対して常に働かせていると、今を生きていることにならないでしょうか。
自分自身を小説の主人公のように見ると言うことです。
尤も、主人公ではない人間なんていませんが。
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