小説復興・文藝復興を真剣に目指しています。
まだまだ駆け出しの頃、ある文学賞を受賞後間もない作家と初めて差しで一献傾けたときのことです。
何もないところからたった一人で一字一句を紡いでいって作品世界を作り上げる小説家に引け目を感じる、と言いました。
同世代の彼に、書くことと読むことは全く違いますから読み手のプロになってください、と毅然と言われました。
その言葉が、編集者としての礎になっています。
心が動くか。このことを第一に原稿を読んできました。なぜ動くのか、なぜ動かないのかも考えてきました。
魂が揺さぶられるような小説を書くことはできませんが、そのような作品の編集者になる情熱が冷めることはありません。
益々血が騒いでいます。
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