小説復興・文藝復興を真剣に目指していますが、小5のときは太平洋を目指すことに決めました。
最近仲間になっていただいた方から小説を読まなくなった理由を、「嘘っぽさを感じ、食わず嫌いになっていた」とお聞きしました。
非常に分かる気がします。小説読みだった友人が出版社名も口にして、「これ見よがしの派手な新聞広告が胡散臭くて」と随分前に言われたことがあります。
小説は嘘(虚構)ですから、誇大広告のようなのでは嘘の上塗りみたいで辟易します。
「小説には事実が書かれていなくても真実が描かれている」などとよく言われます。
真実は、描こうとして描けるものではありません。版画で花を彫るのに、花そのものを彫るのではなく周囲を彫ることによって花が浮かび上がってきます。
小説は選び抜かれた言葉を丹念に紡いでいくことによって言霊が宿り、虚構の中からも真実がくっきりと浮かび上がってくるのかもしれません。
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