小説復興・文芸復興を真剣に目指していますが、噴煙ではないです。
「いい小説が売れない、それは読者の質が落ちたからだっていうけれど、人間の知性の質っていうのはそんなに簡単に落ちないですよ。ただ時代時代によって方向が分散するだけなんです。この時代の人はみんなばかだったけれど、この時代の人はみんな賢かったとか、そんなことはあるわけがないんだもん。知性の質の総量というのは同じなんですよ。それがいろんなところに振り分けられるんだけど、今は小説のほうにたまたま来ないというだけの話で、じゃあ水路を造って、来させればいいんだよね。」
村上春樹(『翻訳夜話』柴田元幸との共著より)
四半世紀以上前の発言です。村上さんが言う「知性」は、小説の括りが純文とエンタメの二種類なら、未来永劫何れにも来ないでしょう。
小説はその二種類ではなく、優れた小説(COMPASS)か否かです。
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