苦しみ、悲しみは「負の感情」などと呼ばれていて、味わいたいと願う人はあまりいないと思います。
ところが、その反対の楽しみ、喜びなど「正の感情」と言われるものより、その負の感情のほうをより遥かに深く味わうことがあります。
小説においてです。
小説には最後のページがあります。この地上の人生にも終わりがあります。
それぞれ、人の記憶にも記録にも歴史にも残ることがありますが、その小説と地上の人生になんの違いがあるのでしょう。
自分と他人になんの違いがあるのでしょう。
そもそもが、「私」ってなんなのでしょう。
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