いつでも小説復興・文芸復興を真剣に目指していますが、ちょっと箸休めを。
山小屋にやってきました。標高千メーター、冷え切っています。氷のような石積み暖炉に火を入れるのは一仕事。その間凍えないように、ファンヒーターを点ける。
やっと煙道が温まり煙が上っていくようになりました。薪の火が安定してからも、石が蓄熱するまでにはまだまだ時間を要します。
数時間経って、蓄熱からの放熱が始まりました。待ちに待った瞬間。ファンヒーターのスイッチを切る。薪が爆ぜる音だけの静寂に包まれます。
よく似ていることがあります。
ヨットハーバーから機走で船を出します。周囲に漁網がなくなったところで、セールを上げる。風を孕んでヨットは走り出し、こちらも待ちに待った瞬間です。ディーゼルエンジンを切る。舳先が波を切る音だけの静寂に包まれます。
至福の時が始まります。
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