小説復興・文藝復興を真剣に目指していますが、出荷の途中に見上げたら何やらメルヘンチック。
「演説を始めるとハエ一匹動かない」
前にも書きましたが、心が動いた言葉・文章に出会うとメモを取ることにしています。
「世界一貧しい大統領」と称されたウルグアイの元大統領、ホセ・ムカ氏追悼文からです。
ムカ氏の言葉の重みを表しています。心を揺さぶられました。
言葉は、発する人間そのものです。
そうは言っても、「作文」であることもあります。口から出まかせ、思ってもみないことを言うなど。
でもそんな言葉だったら、ハエは何匹もうるさく飛び回るでしょう。
藤岡陽子さんの書下ろし長編小説『僕たちは我慢している』に登場する高校生たちの言葉には誠意があります。「真摯に」なんて言わなくても。自分の気持ちに正直に、そして相手の気持ちを考えての発言です。
どんな言葉でも、一旦発した言葉は全て、何れ必ず自分に還ってきます。彼らは高校生の頃から、そのことを知っているようです。
人格形成というのは、発する言葉を大切にする積み重ねでもあると思います。その積み重ねによって、周囲の人間に重きを置いてもらえる人間になっていくのでしょう。
藤岡さんが作品を語ります。
讀賣新聞文化面に取り上げていただきました。
佐藤亮子さんに推薦していただきました。

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