小説復興・文藝復興を真剣に目指していますが、昨夕の大雨三時間前の空です。
「9646」
ウォーキングの途中で見掛けたクルマのナンバーです。感心してしまいました。偶然ではなく、オーナー自らが選んだ番号だと思います。
前に書きましたが、親が娘に「あんなこと言って~かえって面倒なことになるじゃない」と咎められて、真実を追求するその父親が「面倒なことになってもいいじゃないか」と言い返す場面があります。藤岡陽子さんの『ホイッスル』の一場面です。
面倒なことや厄介なことを歓迎する人はあまりいないと思いますが、波風立たない人生ってどうなんでしょう。少なくとも、実際の海だったら、ヨット乗りには物足りません。
肉体と言うものはそれこそ厄介なもので、地上に立つために纏うと、「自分」という意識が強くなります。「私」の安寧を求めがちです。
「舞台」に立ちたいと手を挙げたときには誰もが、醍醐味を十分に味わいたいと情熱を燃やしていたのに。
何が醍醐味なのか。特に生徒、学生の身分ではあまり選択肢に幅がありません。
そんな中で『僕たちは我慢している』に登場する高校生たちは、紆余曲折を経て果敢に選びました。
「苦労しろ」。そして未来が開ける可能性の手段を。
藤岡さんが作品を語ります。
讀賣新聞文化面に取り上げていただきました。
佐藤亮子さんに推薦していただきました。

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