「週刊COMPASS」第128号

小説復興・文藝復興を真剣に目指していますが、今朝のウォーキングコースで。

改めて、優れた小説への思いです。

作品世界に惹き込まれ次々とページを捲らされ、心地よい緊張感から解放されたときに感動が込み上げてくる。

読後の感動はなくてはなりません。今週発売になりました、藤岡陽子さんの書下ろし長編小説『僕たちは我慢している』。その感動は何かと押し付けるつもりはありませんが、「喜び」がキーワードになると考えています。

「犬も歩けば喜びに当たる」、「棚から牡丹餅ならぬ喜び」、「降って湧いたような喜び」などは残念?ながら絶対にあり得ません。宇宙の法則です。

本作は、喜びの正体、本質が身に染みて分かるように描かれています。この「身に染みて」というのが、小説ならではのものです。頭で分かっても、人間を変えることはできません。人間を変えるのは経験と感動。一人の人間の行動には限りがあるため、優れた作品を読んでの疑似体験と文学的感動は貴重です。

喜びに満ちる。それ以上の幸福感というのはあるでしょうか。

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「エンタメ」呼称故に忘れられている、小説の大きな役割について書きました。

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