小説復興・文藝復興を真剣に目指していますが、あけましておめでとうございます。
「お前の小説観は窮屈だ」と、ある人に言われました。
2,000円近くのお金を出して読み始めてもなかなか作品世界に入っていけない、辛抱して読み進めていくうちにやっとその世界は見えてはきても引き込まれはしない、最後の感動もなかった小説ではない小説、と考えての小説観です。
その小説観を別の人からは、「随分ハードルが高い」とも言われました。
毎号冒頭に掲げているのは、単なる祈りの言葉ではありません。祈る気持ちはもちろんありますが、思いは行動に移さなければ、未来永劫浮かばれないただの思いです。
その思いに向かっての手段として出版社を作りました。
第一弾が「小説観」と異なるものだったら、思いのすべては瓦解します。
藤岡陽子さんの書下ろし長編小説「僕たちは我慢している」(4月8日発売予定)。堂々と胸を張って刊行できることに感謝しています。
ハードルの高さは自認していますが、「窮屈」かの判断をするのは実際に読んでくださる方々です。
小説復興は、人間復興だと信じています。
なにとぞよろしくお願い申し上げます。
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