小説復興・文藝復興を真剣に目指しています。
NHKが年二回、候補作、本日選考会、受賞作、本日授賞式、そしてその受賞式の模様までをと至れり尽くせりで取上げる、一私企業が実質主催する二つの文学賞。
ふだん小説を読む習慣がなくてもその受賞作だけは読むと言う人がかつては大勢いたようです。
その主催社が版元の候補作すら書店を回らないと見付けられない現状から察するに、その読者数も随分減ってしまったようです。
国民的行事のように扱うNHKの報道とともに、その賞の定義・小説を真っ二つに分ける「純文学」「エンターテイメント」の括りだけは健在も健在、文科省公認のようになってしまっています。
それに対する大方の現在における印象は、
「純文は難解でおもしろくない」、「エンタメならわざわざ本を買っての読書には値しない」ではないでしょうか。小説が益々読まれなくなるわけです。
小説は純文かエンタメに分けられるものではなく、優れた小説か否かの二種類です。
優れた小説はページを繰る手を止められず胸躍り、心地よい緊張感のある疑似体験と文学的感動が人の意識を変え生きる力を与え、いずれ必ず精神実用(compass)になります。
勝手な括りと呼称なんかに惑わされずに優れた小説を探し、とことん堪能しましょう。
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