小説復興・文芸復興を真剣に目指しています。
朝日新聞の「北方謙三が語る直木賞」、興味深く読みました。
その最終回「本屋大賞との違い」で、「直木賞の選考は、文学としてどれだけ深いかを考えるところがあって、そうするとどこか一般性を欠くんです。」とありました。
エンターテインメントを広義で刺激と捉えるなら、ネット社会の現在はエンタメに充ち満ちています。
そんな中で、たった一人で一字一句を追う孤独な行為とも言える小説を読む人たちが「文学としての深さ」に惹かれることのほうが、極めて一般的だと思います。
むしろ直木賞の規定である「単行本になったエンタメ作品」の「エンタメ」呼称が文学の深さなど微塵も感じさせないので、その人たちにとっては魅力的には思えないのではないでしょうか。
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