「週刊COMPASS」第175号

小説復興・文藝復興を真剣に目指していますが、昨日出合った惚れ惚れする樹です。

改めて、現在ますます必要になっていると思う、優れた小説の役割です。

人間、苦労しないと成長しないというのは真実だと思います。苦労しなくても成長できる人間は、多分この地上には降り立っていないでしょう。

現代人がストレスに感じること、悩んでいることの筆頭は、学校でも職場でも人間関係です。人間は人間関係で苦労する。それは今も昔も、未来永劫変わらないかもしれません。「人は社会に出てもまれる」と言われてきましたが、人間は人間関係で成長する、と言えるのでしょう。

現代は、かつての社会にはなかったハラスメントなる概念があり、コロナ禍で拡がり始めたリモートワークもありで、その人間関係が希薄になってはいないでしょうか。できるだけ当たり障りのない人間関係で、波風立たないように、と。

そのような環境で、人間が成長していくのは容易なことではありません。

苦労したいと思って苦労できるものでもなく、幸い(?)出遭えても実体験は生々しすぎて身になるまでには、「苦労が仇になる」こともあって、一筋縄ではいかないものです。

古今東西多くの人に読み継がれてきた名作に、苦難の描かれていないものは一つもありません。小説を読む醍醐味は、苦難の疑似体験です。

繰り返し楽しんで読める、咀嚼できる疑似体験は得難いものです。

藤岡陽子さんの書下ろし長編小説『僕たちは我慢している』(COMPASS)。

4人の高校生が、それぞれの困難を果敢に選択し、苦難に精一杯挑みます。

藤岡陽子さんの、教育対談、『僕たちは我慢している』『金の角持つこどもたち』販売・サイン会があります。

https://kansai-nankan.com

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