小説復興・文藝復興を真剣に目指していますが、『僕たちは我慢している』二刷出来ました。
「昔ほど小説は読まなくなりましたが、もしかすると時間がもったいないと感じているからかもしれません」
全国紙の、「あなたに贈る本」という著名人三人がそれぞれ三、四冊の本を推薦する企画の、一人のコメントの中にありました。
小説復興を目指している者としては、見過ごせない一文です。
読書を促す企画の趣旨にもそぐわず、「時間がもったいない」をせめて「時間に余裕がない」などに替えてもらえなかったのかと思います。
人の悩みごとの第一位は、人間関係です。職場でも学校でも。小説を読む習慣があると、人間関係にゆとりが生じるように思います。他者の気持ちに想像力が働くようになるからです。人が何を考えているのか分からないのは恐怖です。読んだ作品の数が足下に積まれていくように視点が高くなり、視界が拡がって見えなかったものに気付くことがあります。ゆとりがゆとりを生んでいきます。格差拡大の法則などとは言いたくありませんが。
「時間がもったいない」も「余裕がない」も、小説の場合には内容に大方の予想がつく他の書籍とは違って、気楽に読み出せないからかもしれません。一旦読み出したら、優れた小説は読者を選ばず没頭させるので、あっという間です。
藤岡陽子さんの『僕たちは我慢している』(小社刊)。現在大学受験とは無縁の方から、読み出したら止まらなかったと感想をいただきました。
藤岡さん、勉強する意味ってなんですか。
https://www.asahi.com/thinkcampus/article-121237
藤岡さんが『僕たちは我慢している』を語ります。
讀賣新聞文化面に取り上げていただきました。
佐藤亮子さんに推薦していただきました。

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