小説復興・文藝復興を真剣に目指していますが、今朝のロードワークの途中です。
「わしはお前が生まれた時からずーっと、この子はほかのだれにもない秀でたものがあると思うてきた~何か特別秀でたものを持っちょる子じゃと~しかしそれはどうも親の欲目だったようじゃ。お前にはなんにもなかった~お前は、父親にそんな過大な期待を抱かれて、さぞ重荷だったことじゃろう。申し訳なかった~許してくれ」
宮本輝さんの「流転の海」シリーズの最終巻・第九部『野の春』からの引用です。
自伝的小説ですが、宮本さんは大学生のとき、小説の通り、お父さんと屋台のおでん屋でコップ酒を飲みながらほとんどこのままのことを言われました。
宮本さんは、その時、「最後通告を食らわされたような気分で~さすがに泣きました~帰り道もずっと涙が止まらなかった」と語られています。尤もだと思います。
そして、お父さんは、二カ月後にお亡くなりになります。
お父さん、凄いと思います。
宮本さんは何年か経って、「親父は~尻をたたくつもりで大芝居を打った」と思われるのですが、宮本さんがそのように思う保証はありません。
奮起した宮本さんのほうが凄いのか。いずれにしても、なるべくしてなった小説家という気がします。
その宮本作品に、高校時代に救われたと言われる藤岡陽子さんのお話を伺ったのは、応募作を読んでお声掛けして、何冊もご一緒してからでした。
やはり、藤岡さんもなるべくしてなった筋金入りの小説家です。
最近、プロフェッショナルとは程遠い人たちの事故が目立ちます。道を間違えた路線バスに乗り合わせたこともあります。
藤岡さんの書下ろし長編小説『僕たちは我慢している』(COMPASS)には、特に魅力的な二人のプロフェッショナルが登場します。惚れ惚れします。
藤岡陽子さんの最新インタビューです。
「日経Woman」 People~働く親たちのキャリアと子育て&教育
こちらも、藤岡さんの「筋金入り」が窺えます。藤金!? 熱いです。

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