改めて、なぜ「小説復興、文藝復興を真剣に目指している」のか、です。
よくありたい、よくしたい。
自分自身がよくありたい、世の中をよくしたい。
一人ひとりがよくなれば、世の中は変わります。
そのために、小説は有効だと考えるからです。
人間は頭で分かっても、それがすぐに行動には結びつきません。
感情によって人は動きます。
小説は、人の感情に働きかけます。
文字だけからなる小説は、ふんだんに働かせる想像力の分、意識を変えます。
小説による疑似体験は、実体験を超えると言い切ります。
生々しい実体験よりも、客観的、かつ文章故に何度も咀嚼できるからです。
しかも一人の人間が実体験できることなど、たかが知れています。
例えば俄かに危機感迫る戦争、体験しなければ分からないのでは絶望的です。
戦争の体験など、未来永劫ただの一人もしてほしくない。
小説は、体験を超えた実感を永遠(とわ)に残します。
さすがに全ての小説がそうだとは申しません。
そのような優れた小説を「コンパス」と呼んでほしい、希(ねが)いもあります。
藤岡陽子さんの『晴れたらいいね』(光文社文庫)は読者を戦争の疑似体験に引込み、夢中にさせる作品ですが、読後、平和の有難さに目が覚めます。
同じく藤岡さんの『僕たちは我慢している』は上述理念の下、弊社COMPASSが胸を張っての第一弾、生きる喜びの本質が描かれています。

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