「週刊COMPASS」第178号

小説復興・文藝復興を真剣に目指していますが、気に入っているアンガマの翁(ウシュマイ)と媼(ンミ)の面です。

本当にその通りだと思う、大好きな言葉があります。武者小路実篤さん、ありがとう。

「仲良きことは美しきかな」

いくらかっこうよくても、おしゃれでも、他人と仲良くできない人はまったく美しくありません。

特に最近は美しくない人たちのニュースで世界が覆われています。

「大人げない」という言葉がありますが、では大人の多くは「大人げある」かというと、そんなことは一切ないなどと改めて申し上げることもないでしょう。大人だから手に負えなくて、世の中に対する悪影響甚大の今日です。

やはり三つ子の魂百までで、子どもの頃の人格形成は大事なのでしょう。

他人と仲良くできる美しい人間であってほしいと我が子に願う方が、お子さんに一読をお勧めになればと、お薦めする児童文学です。

朝比奈あすかさんの『あの子は一番』(福音館書店)。

爺さんが読んでもページを繰る手を止められず、最後は熱い感動とともに他人と仲良くできるあり方がよく分かりました。

藤岡陽子さんの書下ろし長編小説『僕たちは我慢している』(COMPASS)で奮闘する4人の高校生、その一人・香坂淳平君と見事に符合するところがあります。善なる人間関係の真理、と言ってしまって間違いないだろうと思います。

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