「週刊COMPASS」第168号

小説復興・文藝復興を真剣に目指していますが、オリンピックを目指したことはありません。

選挙が終わって、「私はマイノリティだ」という文章を二度見掛けました。

そもそも「私はマジョリティだ」と書く人はいないと思います。マイノリティなんだけど、共鳴、共感してくれる人はいるだろうと思って書くのでしょう。

昔、本の初版にこだわっていたときがあります。その「こだわり」は本来の意味で、「そんなことにこだわるなよ」として使われるいい意味ではありません。

評判になったから購読したのではない、最初から価値が分かって購読したのだと思われたいのです。誰に奥付をチェックされるのか分かりませんが。

時の首相が靖国神社を参拝したとき、沿道にいた多くの人たちから、「〇〇さん」と声が上がった映像がニュースで流れました。1916年生まれの担当作家に、「ああいう人たちがベストセラーを生み出すんだよ」と言われました。

ベストセラーだけなら結構なことですが……その首相は当時人気があって、人気者、流行りものが好きな人たちがいて、そのような人たちがさらに人気、流行に拍車を掛ける仕組みです。ミーハー様方が成しえるから、ミハエルの法則と名付けます。

勤めていたとき、僕もマイノリティでした。業界の「エンタメ」連呼の中でアウエーにいるようでしたが、今回「りくりゅう」ペアのフリー演技をライブTVで観て熱いものがこみ上げてきた小生はマジョリティです。

藤岡陽子さんの書下ろし長編小説『僕たちは我慢している』(COMPASS)も、読者を選びません。胸を張って堂々と宣言します。

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